ココナッツオイル健康法:病気にならない 太らない 奇跡の万能油
三木直子訳
(原題: The Coconut Oil Miracle)
<訳者まえがき>
本書は、アメリカで 20万部以上を売り上げている『The Coconut Oil Miracle』の最新版です。
アメリカではここ数年、ココナッツオイルブームが起きていて、自然食品店はもちろん、ごく普通のスーパーマーケットの棚にもココナッツオイルが並んでいます。
そのブームの火付け役となったのが本書です。第1章をお読みになるとわかりますが、アメリカでは1980年以降、ココナッツオイルは「悪者」のレッテルを貼られていました。そのネガティブな風評を覆した本書の著者は、ココナッツオイル研究の第一人者であり、「ドクターココナッツ」とも呼ばれています。
日本では昨年来、ココナッツオイルがアルツハイマー病の改善に役立つことが話題になっています。でもココナッツオイルの健康効果は、実はそれだけではないのです。糖尿病や肥満、心臓病といった現代病の予防、免疫力の向上、感染症の治療、さらに肌や髪を美しくし、食べても太らないという美容効果まで。本書は、ココナッツオイルがもつこれらの、老若男女、誰にとってもうれしい健康効果を、科学的なデータをもとに、包括的に説明しています。
私自身、3年前に本書を読んでから、できる限りココナッツオイルを食生活に取り入れています。毎日のスキンケアもココナッツオイル1本です。料理中に鍋をひっくり返し、足首 15センチにわたってひどいやけどをしたときは、高い抗菌作用があるココナッツオイルにガーゼを浸して患部に当てました。普通なら医者に行くほどのやけどでしたが、1週間ガーゼを交換しながら傷をココナッツオイルで覆い続けた結果、水ぶくれにもならず、痕も残らず、きれいに完治しました。私の生活ではすでに、ココナッツオイルはなくてはならない存在です。
最近では日本でも、商品の数や種類も少しずつ増え、自然食品店やネットなどを中心に入手しやすくなってきました。予防医学の重要さが注目される昨今、本書をお読みになれば、みなさんもきっとココナッツオイルを使ってみたくなると思います。
最後に。ココナッツオイルは約 24℃以下のところでは固体になります(液体でも固体でも、品質には何の影響もありませんし、固体のまま食べてもかまいません)。日本では、夏は液体、冬は固体のところがほとんどでしょう。口の広いタイプのものを購入すると、スプーンですくいやすく便利です。口の狭いボトルの場合は、一度湯煎して溶かし、広口の瓶に移して使うとよいでしょう。スキンクリームとしてお使いになる際は、少量を手のひらにとって温めればすぐに溶けます。
この本をきっかけに、みなさんが普段お使いの油についてよりよく知ってくださること、ココナッツオイルという、これまであまり日本になじみのなかった油が、健康な生活の一助となることを願ってやみません。
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WAVE出版より 2014年 2月 20日発売です。
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